人財開発から、会社の成長と変革に貢献しようとする人を応援する

人財開発から、会社の成長と変革に貢献しようとする人を応援する

高い技術力を誇る中小型ディスプレイの研究・開発・設計・製造および販売を行い、グローバル市場に事業展開する株式会社ジャパンディスプレイ。今、これまでの事業で培ったディスプレイ技術をセンサー等のデバイスやソリューションサービスに応用した事業領域の拡大を見据える中、経営改革を加速するため、新たな価値を創出する人財の育成に取り組んでいます。
プログラムを通して得た体験や導入の効果について、株式会社ジャパンディスプレイ人事総務部 人財マネジメント課で課長を務める小和瀬 光雄さん、人財開発における教育や採用を担当する長下部 美香さんに、弊社イノベーション・イネーブルメント・チームの塩澤がお話を伺いました。

小和瀬 光雄 様 小和瀬 光雄
株式会社ジャパンディスプレイ
人事総務部 人財マネジメント課
課長

長下部 美香 様 長下部 美香
株式会社ジャパンディスプレイ
人事総務部 人財マネジメント課

CEOからの変革のメッセージは「GAME CHANGE」だった

Q.まずは、人事部門で戦略から人財マネジメントまで全般を担っていらっしゃる観点から、現在の貴社の事業の状況から今後の展望、それに向けての課題感などを教えてください。

小和瀬: これまではスマートフォン向けの液晶ディスプレイを主力としていましたが、主要顧客の有機ELディスプレイへの切替えにより業績が伸び悩み、現在は、スマートウォッチなどのウェアラブル向け有機ELやVR(仮想現実)向けの液晶ディスプレイなどの事業育成、次世代有機ELの開発などに取り組んでいます。
2021年1月にスコットキャロンがCEOに就任し、「GAME CHANGE」という表現で新たな経営改革方針を掲げています。この「GAME CHANGE」には、既存事業の収益改善、新規事業の創出という二つの方向性が示されています。私たちは、今まさに、全社一丸となって唯一無二の高い技術力をもとに、唯一無二のPersonal Tech企業へと変革を進めています。
一方、新規事業創出には以前から取り組んでいますが、実現の難しさは感じています。生産性の向上、業務効率化、人件費削減など、さまざまなことに取り組んできました。社員はみな、一生懸命頑張っていますが、なかなか現実が変わっていかない。だからこそ、今までとは違う新たな方法で価値創造を実現し、変革していかなければならないのです。
私たちは、大きなニーズ、大きな市場、大きなインパクトの三大を掲げ、新しい価値創造にチャレンジする社内ベンチャーの様な制度検討も始めています。ですが、どうやったら価値創造が生まれるのか、想いはあるけれど方法がわからないという課題があります。

「やらされている」のではなく「自分がやりたいこと」とつながっていること

Q.新規事業創出に取り組むものの、課題を感じている企業は多くいらっしゃいます。組織がどのような状態であれば、三大を実現する新規事業が立ち上がると思いますか?

小和瀬: 限られた時間で大きな成果を出すには、社員一人ひとりが、「やらされている」のではなく「自分がやりたいことをやっている」ことが重要だと思います。それは、「やりたいことしかやらない」ということではありません。どんな小さな仕事でも社会的意義があり社会貢献につながっています。それを自覚して自分のやる気につなげていく。マネジメント層は、何のためにその仕事をするのか、目的をきちんと伝えて部下に指示を出し、部下のモチベーションを促していく役割があります。
そして、堅苦しい組織ではなく、上司も部下もファミリーのように何でも言い合えることが大切です。信頼関係があるかないかで仕事に大きく影響しますから、本当に信頼し合えているのか、改めて意識して欲しいですね。学生時代の部活のようにみなが「やるぞ!」と一丸になれることが大切だと思います。

研修を通して勇気づけ、価値創造のきっかけをつかめるような力になりたい

Q.今回、新任管理職向けに「価値創造リーダーシップ体験プログラム」を導入していただきました。このプログラムを知ったきっかけを教えてください。

長下部: 1月に行われた全社ミーティングでスコットキャロンCEOが、「我々の本当の問題は資金繰りの問題ではない。価値創造の力が足りていないことだ」と言っていました。トップがこれだけはっきりと「価値創造力の欠如が課題」と言っているのですから、コミットしなければならない。私が担当する採用や教育の面で何かできることはないかと探していた時に、ウィルソン・ラーニングさんの「価値創造リーダーシップ体験プログラム」を発見しました。

YouTubeの紹介動画を見て、このプログラムが対象としている企業の成長課題と、弊社の置かれている状況や抱えている課題はとても近いと感じました。会社が成長フェーズに入って何年もたち、次のフェーズに移行するところで悩んでいます。みな、何とかしなきゃいけないと思っていますが、どうすればいいのかわからないのです。弊社のような企業が置かれている状況とその背景も踏まえてプログラムを提供していらっしゃるので、何かヒントを得られるのではないかと思い、すぐに体験会に申し込みました。価値創造に関する研修プログラムは他にも候補がありましたが、弊社の取引先でもある株式会社プロジェクトデザインさんとの共同開発という点でも信頼が持てました。

Q.このプログラムを新任管理職向けの研修として導入しようと思った決め手は何ですか?

長下部: 事前に参加したプログラムの体験会で、リアルなキャッシュフローを体験できたことです。良さそうだからという理由や思いつきで投資をしていたら資金はすぐになくなります。肝心な時に資金がなくなり、結局何もできないという状況に陥ってしまう。ゲームでは「Will」という言葉を使っていますが、ビジョンに沿って意味のあるところにリソースを費やしていくことの大切さを学べました。
そして一番の決め手は、イネーブラーという考え方に触れることで、マネジメントの立場としてこういう動き方があること知ってもらい、価値創造が生まれるきっかけを掴んでいただけるのではないかと思ったからです。管理職という立場だけでも責任は大きく大変だと思います。経営状況が変化していく中で、それでもなお、志願して管理職試験を受けて着任していく人たちを私は尊敬します。
「変わらなきゃいけない」と会社の成長と変革に向けて貢献しようとする人たちに対して、私は研修・教育を通して勇気づけたり、応援したり、励ましたり、少しでも前を向く力になれたらと思いました。

※「イネーブラー」とは、価値創造の挑戦を支援する人、また、創造的な組織文化を醸成するための仕掛け、仕組みを作っていく人。

まずは自分自身が変わらないといけないという気づき

Q.研修の手応えや参加者の反応はいかがでしたか?

長下部: プログラムの冒頭で、スコットCEOから新任管理職に向けてメッセージが伝えられたのですが、みながしっかり受け止めている様子が伝わり、私たちも嬉しかったです。やはりトップからの直接のメッセージは受け取る側のインパクトも大きく、期待されているのがわかるので、社員のモチベーションにつながります。
研修後に上長に報告するコミットメント・シートには「今までにはない試みだった」「新しい発見になった」という評価もありましたし、部門を超えたリソースの活用提案を書いてくれた人もいました。
その中でも感動したことがあって…。

Q.感動したことですか!それは、どんなことですか?

長下部: 「評価をされて管理職になったが、利益を出せていない体質の中で評価された自分たちの価値観にはズレている部分があると感じたので、結果(利益)につながる新しい価値を早く創らなければ」という趣旨のコメントをしている社員がいました。今まで評価されてきたからこそ管理職に昇格したけれど、その立場に満足するのではなく、ここから自分が変わっていく必要がある、そう思って言葉にしていたことが心に響いて、価値創造をさらに自分事化していたことに、私自身が素直に感動しました。

小和瀬: アンケート結果を見ても、たくさんの気づきを得てくれたことがわかります。一番のメインは価値創造ですが、ゲームを体験することで、価値創造だけでなくさまざまなマネジメントスキルを学んでいただけたと思います。価値創造のために短い時間で成果を出すには、どれだけ対話して信頼関係を築き、発想を生み、お互いのWillを理解し合ってWin-Winの関係に持っていくために行動するかが重要です。そもそも対話をしなければ、発想も何も生まれない。それができたかできなかったかで、結果に大きく差が出ます。同じ時間を使って動いているのに、ぜんぜん違う結果が出ました。何がいけなかったのか振り返って改善につなげていくことが大事ですから、新任管理職のみなさんにとって、仕事を進めていくためのマネジメントの観点からも良い研修だったと思います。

対話の場が人と人をつなぎ、学びを生み出す

Q.教育や研修について、今後はどのようなことに力を入れていきたいですか?

小和瀬: 社内であっても他拠点、他職種、他階層の社員同士が話す機会があまりないのが現状です。似たような環境、状況、立場にいる社員同士の対話のきっかけを僕らが作っていく立場ですから、オンラインも活用して社員同士の対話の場を増やしていきたいですね。限られた予算ではありますが、学びたい人には学びの場を提供し、実体験や思いを伝え合える場を作っていく。さらに、経営幹部の生の声や特定の階層に対しての思いを届ける場を増やしていきたいです。

長下部: トップからのメッセージは社員のモチベーションにつながりますから、私も発信の場や社員同士の対話の場を増やしていきたいと思っています。外部環境が変化していく中でも、常に変化に対応し、会社業績に貢献する為に学ぶ意欲のある人、学び続ける姿勢を持つ人の学習を支援する、という教育指針があります。予算を言い訳にせずに、ある資金の中でいかに教育機会をマキシマイズするかを考えるのが私の仕事です。一人でも多くの社員のやる気につながるような教育に取り組んでいきたいです。

Q.確かな想いを持って人財育成に取り組まれていらっしゃる。だからこそ、研修を通じて多くの方が気づきを得てくださったのかもしれないですね。最後に、今後、お二人が実現したいビジョンを教えてください。

長下部: 体験会を通して、私自身のWillを考えるきっかけになりました。私が人財育成や教育・研修に情熱を注いでいくことで、一人でも多くの社員の自己成長につながってくれたら嬉しいです。「この会社に入社して良かった」「成長できた」と感じてもらえるような、また新たな気持ちで「がんばるぞ!」と思えるような研修を提供して、前向きな気持ちになれる社員が増えるように貢献していきたいです。

小和瀬: ジャパンディスプレイに魅力を感じて、入社したいと思ってもらえるような人事制度や組織づくりに力を入れて、良い人財を採用したいです。新卒や若手層など会社に必要なリソースを採用して各拠点や製造現場に配属できれば、現場にとってもより良い活性化につながると思います。人員のスリム化、高齢化が進む中で、みなが本当に一生懸命にがんばっていますから、少しでも多くのサポートができるように取り組んでいきたいです。


【塩澤】
今回は、株式会社ジャパンディスプレイ様の人財開発に関する取り組みについてお話を伺いました。
今回の取り組みの目的は、昇格後なかなか対話する機会がなかった新任管理職のみなさまがオンラインでつながり、組織課題を共通で認識し、変革へ向けた自分自身のリーダーシップを探求することでした。
プログラムは、CEOからのメッセージと対話によるオリエンテーションの1日目、価値創造体験カードゲームを含むプログラムと振り返りのセッションによる2日目という構成となっています。
初めて話をする相手もいる中で、課題共有の対話と体験ゲームを通してだんだんと打ち解けていきました。最後の対話では、自分自身が起こしたいアクションやビジョンを率直に話し合う姿が印象的です。

変革期を迎え、今まで以上に新規事業の創出に取り組んでいこうとする中で、誰よりも社員の成長と会社の成長を願って自らの想いを持って行動する、そんなお二人の想いを聞かせていただいたインタビューとなりました。小和瀬さん、長下部さん、貴重なお話をありがとうございました。

塩澤 直人 今回のインタビュアー
塩澤 直人
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社
事業開発室 イノベーション・イネーブルメント・チーム
パフォーマンスコンサルタント

 

ジャパンディスプレイ様で導入いただいたプログラム
価値創造リーダーシップ体験プログラム

ウィルソン・ラーニングでは、価値創造、創造的な組織文化醸成に向けたサービスを提供しています。詳細について知りたい方は、お問い合わせフォームより、ぜひお問い合わせください。

 

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