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「世界共通」を武器にするために

新年、いろいろなスポーツの世界ランキングが発表されました。
最近はさまざまなスポーツで日本人選手の躍進が目立ちます。卓球やバドミントンはその好例でしょう。

卓球では男女の世界ベスト10、合わせて20人のうち5人が日本人選手になりました。
女子のU18(18歳以下)に限ってみると世界上位10人中、6人までを日本人が占めています。
バドミントンでも女子ダブルスの世界ベスト10には、タカマツペアの愛称で有名になった高橋礼華・松友美佐紀組はじめ4組が名を連ねています。

スポーツは日本人が世界で活躍しやすい分野だ、と言われます。
ルールや目標が世界で共通していて、言葉の壁に悩まされなくていいからだという理由を挙げられることがあります。
確かに日本語という“特殊な”言語を母国語とする日本人にとって、言葉は多くの分野で、世界で活躍するための壁となって立ちはだかります。

1月4日付の日本経済新聞に「AIイヤホン」の話が出ていました。
AI(人工知能)につながったイヤホンを装着するだけで、イヤホンが「万能執事」のように、いろいろ導いてくれる。
そのなかには当然、自動翻訳も含まれ、イヤホンのセンサーが感知した外国語が日本語になって聞こえてくる、という近未来の話でした。

技術の発達で言葉の壁は低くなってきています。
しかしそれだけで日本人が世界に羽ばたけるようになるのでしょうか。
世界の強豪と伍して戦っていこうという強い精神力と、さまざまな国際的な場での経験を併せ持って初めて実現するのではないでしょうか。

冒頭のランキングでいえば、卓球もバドミントンも、興味を持つ人が増えて、より多くの国際大会が成立するようになりました。
日本人選手も若い時から世界の場で経験を積み始めた、そのことが、日本人のランクアップに関係しているようです。

サッカー元日本代表監督の岡田武史さんは
「サッカーはルールが単純で、世界中で同じようにプレーしているように見えるかもしれないが、戦い方は、国によって大きく異なる。
世界に出てその違いを自ら体感しないと、いくら練習してもワールドカップでは勝てない」
と言います。

ウィルソン・ラーニングは創立以来53年間、世界で共通のプログラムを提供しています。
それは人材育成の分野でも、共通の考え方を持ち、共通のルールを体得していただくことが、国際的な環境での強みになると考えるからです。

ただ、それだけではグローバルで活躍する人材になれるかというと、そうではありません。
学んだことを活かすべく、国際的な場に積極果敢に飛び出していく。
その挑戦の気持ちがあって初めて「世界共通の考え方が武器になる」のではないかと考えています。

【社長コラムとは】

小さな変化と変化が共鳴して、世界を動かすイノベーションを生み出すことがあります。私たちが提供する「学び」や人材育成も、一見関係ないと思われる世の中の動きとつながって、大きな変化が起きる可能性を秘めています。明日の学びを占うヒントになればと、街なかの小さな変化に目をとめて行きたいと思います。

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ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社   
代表取締役社長   
為定 明雄