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マーケティングのすゝめ

マーケティングは重要――。

このことに異論を唱える人は少ないでしょう。

では、マーケティングとはどんな行動を指すのでしょうか。人によってイメージするところは異なると思います。

 

そもそもマーケティングを日本語で言うとなんと言うのでしょうか。難しい問題です、なぜならその概念は、海外からはいってきて、ひと言では日本語に置き換えにくい言葉だからです。

この秋、そのマーケティングをテーマに一冊の新書が出版されました、タイトルはそのものズバリ「マーケティングのすゝめ」(中央公論新社)。著者は日本でも高い人気を誇る米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院のフィリップ・コトラー教授と、イノベーションを重視した経営で注目されるネスレ日本の高岡浩三社長です。

 

そこでコトラー教授がマーケティングをこう言い表していました。

「マーケティングとは顧客の問題解決のプロセスである」。

なるほどと頷いた方もいるでしょう。何かを買う、何かを使う、その背景には、自分がこうしたい、こうありたいと実現するための障害を取り除く、課題を解決するための手立てだということは多いのではないでしょうか。

 

コトラー教授はさらに、顧客の問題には「顧客が意識している問題」と「顧客が意識していない問題」とがあると指摘します。マーケティングで解決すべきは、顧客が問題だと感じていることだけではなく、顧客が問題だと感じていないこと、気がついていないことまで対象とすべきだということです。

 

よく引き合いに出されますが、SONYのウォークマンはイノベーションを起したと言われます。ウォークマンが発売される前、消費者は音楽を、散歩や通勤に持ち出せるとは思っていませんでした。外で歩きながら音楽を聴く、という全く新しいマーケットを作り、消費者が気がついていない問題を解決したのがウォークマンでした。コトラー教授はこのように、消費者が認識していない問題を解決することをイノベーション、顧客が意識している問題を解決することをリノベーションと定義しています。

 

そういう意味では、イノベーティブな製品と言われる、米アップル社のiPodですら、消費者が認識していた問題、「もっとたくさんの音楽を持ち出せないか」という問題を解決したという意味では、コトラー教授の言うところのリノベーションということになるかもしれません。

 

ウィルソン・ラーニングも、人と組織の問題を解決して、最高のパフォーマンスを発揮できるお手伝いをしています。私たちも皆さんや皆さんの組織が意識している問題だけではなく、意識していない問題も発見し、その解決までお手伝い致します。

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