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ヒットを生む共感・体験の輪を選択

世界に広がる「PPAP」の輪

この秋、世界中で話題になったのが通称PPAP。ピコ太郎という芸人が歌う「ペン・パイナッポー・アッポー・ペン」です。

耳にのこるフレーズで「I have a pen ~」と歌いだす動画は、8月末からの2か月間で、世界で5億回近く視聴されました。

今、ネットでは、ピコ太郎の歌をまねて歌う人たちの動画が続々アップされているほか、アジアやヨーロッパのプロの歌手が、「ペンパイナッポーアッポーペン」という歌詞を自らのメロディーにのせ、新たな曲として披露しています。ブームにあやかろうと、リンゴやパイナップルをあしらった様々なデザインのTシャツが制作、販売され、ペンならぬパン,「パン・パイナッポー・アッポーパン」という菓子パンを売り出した会社も登場しました。

検索より共有、拡大のプロセス

ではどうやってこのブームが拡大したのでしょうか。YouTubeでの、ピコ太郎の動画再生回数の推移と、Googleの「ピコ太郎」「PPAP」の検索回数の推移を比較したところ、ほとんど検索されていないうちから、動画の再生回数は急増していました。

始めに「コンテンツ」がソーシャルメディアで広がり、その後検索される傾向が表れています。動画のような感性に訴えかけるコンテンツは、面白い、かっこいいなど直感的に評価し、すぐさま友人たちに教える。教えられた人も、背景となる情報の収集は後回して、すぐに楽しむ、といったところでしょうか。

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時間をかけて広がるブームも

PPAPとは逆に、時間をかけて世界中の社会現象になったものもあります。近藤麻理恵さんの著書「人生がときめく片付けの魔法」です。持ち続けるのは、自分の心がときめくものだけ。そのほかのものは、感謝の気持ちを持って捨てましょう――ということを提唱したこの本。日本では2010年に発売されて大ヒット。これが海外でも注目され、2014年の秋にアメリカでも出版されました。当初から話題になりましたが、米紙「USAトゥデイ」の販売ランキングでは、発売から13か月を経過した今年1月にトップに輝きました。

ロングセラーの源泉になったのが、「近藤さんの考えにそって片付けたら、こんなにきれいになりました」と写真を撮ってネットにアップした共有サイトと言われます。ここに掲載されるシーンが多種多様に広がるなかで、自分も片付けてみようと、本を手に取るひとが増えていったようです。

いいことは、ソーシャルメディアで「共有」「共感」


thumb自分のいいと思ったことを、ソーシャルメディアで友人、知人に知らせて共有する。そして共感した人たちが、自分も体験してみようと、と参加する。そしてその成果をネット上にあげて、共有の輪が広がる――。

今の時代のヒットは、この「共有」→「共感」→「体験」→「共有」というサイクルの上に成り立っているように思えます。カギを握るのは、多くのひとが「自分も体験したい」と思うかどうか。その流れができれば、国を超えて、共感、共有が広がるのは、決して珍しくなくないのが、ネットでつながった現代社会です。

ウィルソン・ラーニングは世界で共通の「学び」のプログラムを提供しています。いいと思ったプログラムは世界各国で共有いただけます。共感と体験の輪を広げていただけるよう、さまざまな場を提供していきたいと思います。

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